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 オーストラリアの労働監督部門は6日、モスバーガーの現地法人が従業員と元従業員の計285人に、未払い賃金計112万豪ドル(約8300万円)を支払ったと発表した。豪州ではファストフード業界の正規従業員の最低時給が21・41豪ドル(約1590円)に上り、世界でも高水準にある。非正規雇用の賃金は正規より高く、同社は主に外国人や若者を基準以下の額で雇っていたという。

 豪州のフェアワークオンブズマン(日本の労働基準監督署に相当)の発表によると、未払いは豪州内の6店舗で2011~18年に起きていた。夜間や週末の勤務に必要な割り増し支給をしなかったり、制服の洗濯手当を出さなかったりした事例もあった。最多で3万1975豪ドル(約240万円)が未払いだった従業員もいたという。

 豪州の全業界共通の最低賃金は19・49豪ドル(約1440円)で、様々な業界で未払い事例が発覚している。

 モスバーガー本社(東京)の広報担当者は6日、「現地法人から、当局の指摘を受けて適切に対応中との報告を受けた」とした。(シドニー=小暮哲夫)