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 75歳以上の医療費の窓口負担割合を、いまの「原則1割」から「2割」に引き上げた場合、患者1人あたりの平均負担額は1・5倍程度になると政府が試算していることがわかった。政府は一定の所得がある人に限って2割負担とする方向で調整しており、試算を参考に与党との協議を進め、全世代型社会保障検討会議の今月中旬の中間報告に方向性を盛り込む。

 いまは75歳以上の窓口負担は原則1割で、現役並み所得がある場合は3割となっている。1割負担の患者の平均負担額は、75~79歳は年4・7万円▽80~84歳は5・9万円▽85歳以上は6・4万円。

 1割負担の人を全て2割負担に引き上げた想定の試算では、各年齢区分の平均負担額は、年7・1万円(1割負担時の1・5倍)▽8・6万円(同)▽9・0万円(1・4倍)に増えた。年齢や所得に応じて負担額に上限を設ける「高額療養費制度」などを考慮しているため、2割負担にしても、平均負担額は単純に2倍にはなっていない。2倍になる人は、各年齢区分で52・6%▽42・3%▽37・0%。一方、負担額が変わらない人は、2・5%▽3・3%▽4・9%となっている。