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 リチウムイオン電池を開発した功績で今年のノーベル化学賞を受賞する、吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)が7日午前(日本時間同日午後)、ストックホルムのスウェーデン王立科学アカデミーで記者会見した。吉野さんは「開発した当初はこんなに大きな市場になるとは想像できなかった」と話した。

 化学賞を共に受賞する、米ニューヨーク州立大のスタンリー・ウィッティンガム特別教授(77)らと会見に臨んだ。ウィッティンガムさんが1970年代に金属リチウムを電極に用いた電池を作り、吉野さんともう1人の受賞者、米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授(97)が改良して実用化につなげた。

 吉野さんとウィッティンガムさんは10年来の知り合いという。吉野さんが「ウィッティンガムさんの研究が土台になっている」とたたえると、ウィッティンガムさんは「研究がつながり、リチウムイオン電池として結実したのはすばらしい」と応じた。さらに吉野さんは「企業研究者の私がノーベル賞をとることで、企業の若い研究者の励みになる」と話した。(ストックホルム=今直也)