聞き手・大岩ゆり
今年はインフルエンザが例年よりも早く流行入りしました。ところで、インフルエンザウイルスの感染経路はおわかりでしょうか。くしゃみによる飛沫(ひまつ)感染を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は、「空気感染」もするのです。ロベルト・コッホ賞を受賞するなど国際的にも知られたインフルエンザウイルス研究者、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授に聞きました。
――そもそも感染症の広まり方にはどのような種類がありますか。
主な感染経路には「飛沫感染」「飛沫核感染」「接触感染」があります。
飛沫感染は、くしゃみやせきをした時に飛び散るつばや鼻水などの小さなしぶき「飛沫」による感染です。
飛沫核は、飛沫の中に含まれる病原体がくっついた微粒子のことです。飛沫の水分が乾燥し、飛沫核だけになり、空気中に浮遊するなどして起こるのが飛沫核感染です。
接触感染は多様です。感染者に濃厚接触して体液に触れたり、汚染されたドアノブやスイッチを触った手で口や目に触れたり、汚染された医療器具や血液などで治療を受けたりして起こる感染などが含まれます。
これ以外に、母子感染や、蚊など昆虫や動物に刺されたりかまれたりして起こる感染などもあります。
――空気感染は、どのようなものなのでしょうか。
日本ではかつて、飛沫核感染だ…
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