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■記者解説 欧州総局長・国末憲人

 民主主義はなぜ、こうも色あせてしまったのか。

 1989年、ベルリンの壁崩壊と冷戦終結に、私たちは自由と平和、民主主義が息づいた世界の将来像を思い描いた。2019年、目前には荒涼たる風景が広がっているかのようだ。

 欧米の多くの国で、ポピュリズムが大手を振る。その手法を取り入れた指導者が、米国で野放図に振る舞い、英国では欧州連合(EU)離脱の旗を振る。民主化したはずの旧社会主義圏で権威的ポピュリスト政治家が政権を握り、社会への締め付けを強める。

 こうした政治家の多くは、「自分たちには大衆の支持がある」と開き直る。選挙で選ばれたことを根拠に自らの行為を正当化しつつ、司法軽視やメディア攻撃、少数派の排除など、民主主義を育んだ理念に逆行する主張や政策を展開する。

記事のポイント
・東西和解が生んだ民主化への夢。30年後の現実は権威的ポピュリズムが横行する世界
・東西左右の対立が薄れ、上下格差が拡大。アイデンティティーに頼る意識が強まった
・ただ、この傾向が目立つのはここ数年。歴史の大きな流れだと悲観するのはまだ早い

 「ポピュリズム」という言葉自…

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