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 三重県紀北町長島の海岸で8日午後4時ごろ、成獣のツキノワグマが消波ブロックと崖の間で横たわり、動けなくなっているのを、散歩中の町民が見つけた。ほぼ丸一日たった9日午後3時ごろ、民間の専門業者がクマに麻酔銃を撃って保護に成功。その後、近くの山に戻された。

 県獣害対策課や町農林水産課によると、クマの全長は119センチ。発見時はうつぶせでうずくまり、衰弱して立ち上がれない様子だった。発見した町民の家族が町に一報。連絡を受けた県警尾鷲署員や県職員らが夜通しクマの様子を見守っていたが、その間もほとんど動かず、人間に危害を加えることはなかったという。

 近くに住む無職向井清隆さん(70)は「山のほうでクマの目撃情報を聞くことはあるけれど、漁師町のこんなところで見つかるなんて驚いた」と話していた。