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 JR北海道は9日、トレーラーハウス型の無人ホテル「JRモバイルイン」を報道陣に公開した。今月18日に札幌市内に第1号を開業する。ホテル事業を強化する経営再建策の一環で、増加する訪日外国人客の需要を取り込む狙いがある。

 JR札幌駅から2駅の琴似駅(札幌市西区)徒歩4分、JRグループが所有する高架下沿いの駐車場の一画に、木造平屋のトレーラーハウス(幅2・5メートル、長さ12メートル)を3室設置した。1室約30平方メートルに最大6人が宿泊できる。キッチンや洗濯機も備え、訪日客のグループのほか、日本人の家族連れの長期滞在も期待している。宿泊料金は1室2万円~3万円程度。投資額は5千万円で、年1500万円の売り上げを見込む。

 フロント業務を無人化し、人件費などのコストを抑えた。チェックインは、入り口付近の受付スペースにある専用タブレットで行う。宿泊者に顔写真を撮影してもらい、テレビ電話で確認して部屋のロックを解除する暗証番号を発行する。民泊関連の業務も受託するマッシブサッポロ(札幌市)がホテルの運営を手がけ、無人化のシステムは楽天グループが提供する。

 鉄道事業の赤字に苦しむJR北海道は、ホテルを含めた開発関連事業の売上高を2031年度までに現在の1・5倍の1200億円に拡大する目標を掲げる。無人ホテルも今後増やす方針で、訪日客の増加に伴いホテル不足が指摘される札幌市や小樽市、千歳市などの駅周辺で検討している。(長崎潤一郎)