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 全国の大学や研究機関を結ぶ超高速ネットワーク「SINET(サイネット)」について、国立情報学研究所(NII)は9日、これまでの4倍の速さとなる毎秒400ギガビット(ギガは10億)での運用を一部で始めた。50ギガバイトのブルーレイディスク1枚分を1秒で送れる速さ。SINETには2022年度以降に小中高校も接続され、遠隔授業など教育IT化の基盤としても活用される見通し。

 高速化されたのは東京と大阪を結ぶ幹線。数百キロの距離でこれほどの高速回線を運用するのは珍しく、NIIは「商用も含めて世界最高水準」としている。東京―大阪間のほかでも順次、高速化を進めていく方針だ。

 文部科学省は6月、教育のIT化を進めるために小中高校をSINETに接続する方針を示した。小中高校は数が多く、研究用のデータ転送への影響を懸念する声もあったが、NIIの担当者は「毎秒100ギガだと不安があるが、400ギガなら余裕だ」と語った。

 SINETには現在、86の国立大学、400の私立大学など計923の研究機関が加入している。(勝田敏彦)