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 大みそかに札幌市で行われる「HTB・朝日ジルベスターコンサート」で、ジャズピアニストの小曽根真さんがモーツァルトのピアノ協奏曲第9番を演奏する。小曽根さんにクラシック音楽に取り組むようになったいきさつと、今回の札幌でのコンサートへの抱負などを聞いた。

きっかけは勘違い

 ――ジャズが専門の小曽根さんがクラシック作品をレパートリーにするようになったのは、2003年の札幌交響楽団(札響)との協演が最初。曲目は今回と同じ、モーツァルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノム」でした

 指揮者の尾高忠明さん(現・札響名誉音楽監督)に、「小曽根君と一緒にコンサートを」と言っていただいたのがきっかけでした。ただ、僕はてっきり「ラプソディー・イン・ブルー」(ポピュラー音楽出身の米国の作曲家ガーシュインによる、ジャズの要素をクラシックに取り入れた名曲)を演奏するのだと思って引き受けたのですが、ふたを開けてみたらモーツァルトだった(笑)。びっくりしたけれど、もう降りるには遅くて。

 ――依頼されたときに確かめなかったのですか

 そうなんです。ファンから、尾高さんが以前にラジオで「いつか小曽根君とラプソディー・イン・ブルーをやってみたい」と言っていたと聞いていて、その記憶が残っていました。それで話をいただいたとき、僕はおっちょこちょいだから「ああ、ラプソディー・イン・ブルーをやるんだ」と勝手に勘違いしたんです。そもそもジャズ屋というのは演目を事前に打ち合わせすることがまずない。基本的には自分の曲を演奏するから、「曲は何ですか」なんて聞くことはないわけです。

 モーツァルトの協奏曲だということになって、「演奏する協奏曲は何番ですか」と聞いたら、尾高先生は「小曽根さんが選んでください。好きなモーツァルトを弾いてください」と。

 ――頼んだ側も大胆でしたね

 選ぶためには全部聴かなきゃ、とCD屋さんに行き、生まれて初めてクラシックのコーナーに足を踏み入れました。そこで「モーツァルトのピアノ協奏曲全集をください」と言ったら、9枚組みぐらいのセットが出てきた(笑)。数えたら27曲あり、10日ぐらいかけて全部聴きました。それで選んだのが「ジュノム」でした。

 ――どこが気に入ったのですか

 まず2楽章ですね。Cマイナー…

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