木炭アニメで人種差別描いた南アの美術家、想像力を語る

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編集委員・大西若人
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 日本初開催のラグビー・ワールドカップで優勝した南アフリカは、初の黒人主将を擁したことでも話題を集めた。その南アから今秋、著名な美術家ウィリアム・ケントリッジ(64)も来日。アパルトヘイトなどの経験を盛り込んだ叙情性豊かなアニメーション作品で知られる作家が、芥川龍之介黒澤明を挙げながら、人間の想像力について語った。

 ケントリッジは、木炭画に描き加えたり、一部を消したりし、それをコマ撮りしてアニメに仕上げる。消し跡が黒ずむことも、絵と絵が重なることもある。

 リトアニアから南アフリカに移住してきたユダヤ系の家系で、祖父母も両親も弁護士。両親はアパルトヘイトに反対する活動家を擁護する立場だったという。ヨハネスブルクで政治学を、パリで演劇を学んだ彼は、白と黒を基本とした世界に、アパルトヘイトの社会状況や個人的な体験を重ねてきた。

 代表作の一つ、動画の「流浪…

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