拡大する写真・図版 JICA九州での講義で、中村哲さんを囲むアフガン政府の5人の研修員=2019年11月19日、北九州市八幡東区、北九州国際技術協力協会提供

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 アフガニスタンで銃撃されて亡くなった中村哲医師(73)の「最後の講義」を受けたアフガン政府の5人のエンジニアたちが12日午後、滞在していた北九州市を後にして帰国する。中村さんが生涯をかけた「水」をめぐる1カ月の研修だった。その教えを胸に刻み、母国への貢献を誓った。

 「アフガニスタン国民、特に我々水分野の技術者は生涯ご恩を忘れません。どんな脅しにも屈服せず、人々に貢献するという先生の強い意思を受け継ぎます」

 北九州市の国際協力機構(JICA)九州で11日夜にあった閉講式。同所を拠点にしたすべての研修が終わり、研修員を代表してあいさつした農村復興開発省のセッディギ・サフィウラさん(38)は、中村さんを悼む言葉を続けた。

 アフガンでもNGO「ペシャワール会」の現地代表の中村さんの元を訪ね、灌漑(かんがい)事業の相談などをしたことがあったという。「中村先生の教えは私の『教科書』。先生が着手したプロジェクトを我々の手で完成させたい」と話した。

 アフガン政府職員を対象にJICAが日本で実施する、水資源の確保や管理についての研修は3年目。JICA九州を拠点にしているのは、中村さんがアフガンでのモデルにした山田堰が福岡県内にあるためだ。

 中村さんは帰国中の11月19日に講義をし、これまで手掛けた灌漑(かんがい)事業のノウハウなどを研修員に伝えた。アフガンに戻ったのはその数日後。福岡市で中村さんの葬儀があった11日午後、5人は「最後の講義を受けた者たち」として、JICA職員らと黙禱(もくとう)を捧げた。

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