[PR]

 リニア中央新幹線開業に向けたJR名古屋駅前の再整備計画について、名古屋市は、西口(太閤口)で検討する地下の工事着工が2028年度以降になることを明らかにした。27年予定のリニア開業には間に合わず、周辺の交通などに影響が出る可能性がある。

 10日の市議会委員会で市が明らかにした。市の構想では、西口の地下は、商店街「エスカ」の再整備▽駐車場、バス乗降場の一体整備▽名古屋高速にアクセスしやすくなる地下道路などが検討されている。開業後の着工となると、完成は2030年代後半になることも想定され、市議会から「リニア開業の効果が弱まる」との声も上がる。

 西口の着工時期が開業後になったのは、東口(桜通口)の整備計画も影響している。東口は、リニア開業までに約700億円をかけて、円錐(えんすい)形モニュメント「飛翔(ひしょう)」やロータリーを撤去して歩行者空間を従来の約6500平方メートルから2倍超の約1万4千平方メートルに広げることなどを計画。駅の東西で大規模な再整備を同時に進めると交通に混乱が生じる恐れがあるためだ。

 西口の地上部分は、リニア開業までに広場などを整備する方針で、隣接エリアにバス乗降場を配置することも検討する。リニア開業後の地下工事について、交通の混乱などが生じる懸念の声が市議から上がっていたが、市の担当者は「交通機能の確保に努める」と説明している。(堀川勝元)