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 東京パラリンピックが開かれる2020年。障害者スポーツへの注目が集まり、バリアフリーなど社会でも様々な取り組みが広がっている。ただ、あるパラリンピアンは「今年がゴールではない」と危機感を抱く。

 「右手を止め、左手でこぎます」

 昨年12月上旬、緑豊かな横浜国立大(横浜市保土ケ谷区)のキャンパス。2010年のパラリンピック・バンクーバー大会のアイスホッケーで銀メダルを獲得した上原大祐さん(38)の声が響いた。

 集まった約25人は1人ずつ、言われた通りに車いすでのターンを試みる。うまくクルリと回れると、「おー!」と歓声が上がった。

 この日、上原さんが理事長を務めるNPO法人「D―SHiPS32(ディーシップスミニ)」(東京都港区)は、車いすで競いながら、ごみを拾う大会を開いた。名付けて「車いすスポGOMI」。その開始前、上原さんが参加者に車いすの基本操作を教えた。よく通る大きな声で笑いを取りながら、時に子どもとハイタッチをかわした。

 長野県出身の上原さんは、生まれつき足が不自由だ。パラアイスホッケーに打ち込み、結果を残した後、米国留学を経て、2014年にディーシップスミニを立ち上げた。

 「スポGOMI」は通常、街に出てごみを拾うイベントだが、「車いすスポGOMI」では独自要素も加わる。拾いながら「車いすで使える駐車場を探す」「コンビニでコーヒーを買う」といった課題のクリアを目指す。車いすならではの視点、不自由さを体験できる。参加した女性(36)は「6歳の息子が車いすに興味を持っていたので、絶好の機会になった」。

 上原さんは近年、横浜との関わ…

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