【動画】覚醒剤の密輸に使われた船から見つかった押収物が並ぶ青いシートを囲む人たち=読者提供
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 熊本県内の漁港で覚醒剤数百キロを持っていたとして、福岡県警や海保、税関などの合同捜査本部は、ともに台湾人の漁業洪福財(68)、無職陳瑞榮(68)の両容疑者と広島市の無職少年(19)の3人を覚醒剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで現行犯逮捕し、12日に発表した。

 福岡県警によると、3人は共謀し、11日、熊本県天草市魚貫(おにき)町の漁港に係留中の船内で覚醒剤数百キロを持っていた疑いがある。末端価格で数百億円に上る可能性がある。日本船籍で、同日午後に入港。県警は、外国から覚醒剤を密輸しようとしていたとみている。

 さらに11、12の両日、別の台湾人2人と東京都北区の会社員五十嵐大(54)ら日本人6人の計8容疑者を同法違反(営利目的輸入予備)の疑いで逮捕。所持容疑の3人と共謀し、覚醒剤の密輸を企て、船の手配などをして準備した疑いがある。県警は11容疑者の認否を明らかにしていない。

 県警などは密輸に関する情報を得て、捜査を開始。国際的な密輸グループが関与し、海上で別の船から移し替える「瀬取り」を使った可能性もあるとみて、詳しい密輸ルートなどについて捜査を進めている。

 天草市の現場では、12日も数人の捜査員が船内を入念に調べていた。周辺住民によると、11日午後1時ごろ、サイレンが響き渡ったという。主婦(22)は「こんな事件が地元で起きるとは思ってもいなかったので、びっくりした」。船内からの押収品が大量だったことにも驚いた様子だった。(横山翼、大矢雅弘)