拡大する写真・図版オランダ・ハーグの国際司法裁判所前で11日、ロヒンギャ問題で口頭弁論に出廷したミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問の写真を掲げる人たち=ロイター

[PR]

 ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャに「ジェノサイド(集団殺害)」をしたと、同国政府が国際司法裁判所(ICJ)に提訴された問題で、アウンサンスーチー国家顧問が法廷で全面否定したことに国際社会から批判が出ている。ただ、スーチー氏の強気の発言は、訴えを退けるための入念な準備がうかがえるものでもあった。(ハーグ=染田屋竜太)

 オランダ・ハーグのICJ。ミャンマー政府がジェノサイド条約に違反してロヒンギャの人々にジェノサイドをしたと、西アフリカ・ガンビア政府が訴えた裁判で、ミャンマー政府代理人として11日の口頭弁論に出廷したスーチー氏は「不完全で誤解を招くものだ」と全面否定してみせた。

 ミャンマーの従来の主張と同様とはいえ、かつて軍事政権にあらがって民主化を進めたノーベル平和賞受賞者のスーチー氏の発言が注目されていただけに、国際社会には失望感も。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は「国連が集めた全ての証拠や我々が耳にした(ロヒンギャ)生存者の証言を全て無視した」と声明を出して批判した。

拡大する写真・図版オランダ・ハーグの国際司法裁判所前で11日、ロヒンギャ問題に関連し、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問に向け抗議する人たち=ロイター

 国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」も、70万人以上のロヒンギャ難民が生まれたことは「間違いなく組織化された殺人やレイプの結果だ」とミャンマー政府の責任を問いただした。

 米国も口頭弁論の初日だった10日、ロヒンギャ問題に関して、ミャンマーのミンアウンフライン国軍最高司令官らへの経済制裁を発表。同国財務省は「最高司令官の命令で大量殺人やレイプが行われたという信頼できる主張がある」と、声明で理由を説明した。

 これまでもスーチー氏を批判する論調を続けてきた中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)は12日、「盗っ人は自分が盗っ人だと認めない。正義が証拠でそれを証明する。国際社会は我々からその証拠を得ている」とするバングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民組織の代表の発言を掲載した。

 一方、仏教徒が大多数を占める…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら