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 四つの市民襲撃事件で殺人罪などに問われている指定暴力団・工藤会トップの総裁野村悟(73)、ナンバー2の会長田上不美夫(63)の両被告の第12回公判が12日、福岡地裁であった。証人尋問で検察官が出廷し、野村被告と会食した男性から、野村被告が1998年に射殺された元漁協組合長の名前を挙げ利権を話題にしたと聞き、調書にしたことを明らかにした。

 男性は2014年9月に証言したという。元組合長射殺事件の頃、北九州市で砂利販売事業に参入しようとしており、事件の約3カ月前、野村被告らと会食。その際、元組合長が絡んでいるとして「大変ですよ。あそこには私どもも絡めないんです」と野村被告が語ったと話し、調書にそう記したという。

 この日の公判には、実行役の一人の内妻(故人)を聴取した別の検察官も出廷。事件前日、実行役と若い男が内妻の家におり、壁に穴が開き、近くに回転式拳銃があったと内妻が証言した。実行役は内妻に「拳銃が暴発した」といった趣旨の話をしたという。