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 福岡市のNGO「ペシャワール会」は12日、アフガニスタンで殺害された現地代表、中村哲医師(73)の遺骨を同国に分骨したいとの考えを明らかにした。中村さんの生前の意向で、遺族にも伝えている。また、中村さんと一緒に命を奪われた現地スタッフの運転手1人と州政府派遣の警備要員4人の遺族に補償・見舞金を支払う方針という。

 この日、村上優会長と、現地で長年活動し、中村さんの遺体に付き添って来日したジア・ウル・ラフマン医師が福岡市内の事務局で記者会見した。

 分骨はアフガン東部のガンベリ地区を念頭に置いている。一帯はかつて砂漠化していたが、中村さんらが建設した用水路によって緑がよみがえり、公園が整備されている。中村さんはジアさんに「私が死んだら、ガンベリに埋めてほしい」と語っていた。中村さんをたたえるメモリアルもつくりたいという。

 現地では事件後、喪に服し、安全面を考慮して活動の大半を止めている。同国政府や州政府に要請して安全が確保でき次第、再開する。現地の活動を担う「平和医療団・日本」(PMS)で中村さんが務めていた総院長は、村上さんが引き継ぐ。村上さんは近く、アフガンか近隣国まで赴いて現地スタッフに会い、中村さん亡き後の活動について直接話し合う。

 一方、中村さんのお別れの会は来年1月25日に福岡市内での開催を調整しているという。(佐々木亮)