楽天・則本昂、異例7年契約の真意は 球団も破格の対応
松沢憲司
プロ野球・楽天の則本昂大(たかひろ)投手(28)が12日、2020年シーズンの契約を3億円プラス出来高で更改した。実は、開幕前の今年3月、異例の7年契約を球団と締結していた。そこには、日本球界の環境を変えたいという右腕の思いが込められていた。
7年に及ぶ契約は、平成唯一の三冠王だった松中信彦さんが06年にソフトバンクと結んで以来で、日本選手としては最長に並ぶ。開幕前に「何か新しいことをしたい」(則本昂)と、石井一久ゼネラルマネジャーらと相談して今季の契約を見直し、長期契約を結ぶことにしたという。
今回の契約で、当初は2億5千万円だった年俸が3億円に増額された。このベース部分は、右腕が34歳で迎える契約最終年の25年まで、原則として変わらないという。
「日本ではシーズン前に契約を発表というのがなかった。新たな選択肢になるのかなと思った」。則本昂はそう振り返り、続けた。「こういう契約の形ができれば、最後まで日本でという選手も増えてくると思う」
その真意は何か。現状、大型…