拡声機で「大丈夫?」 ドローンと5Gが変える山岳救助

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近藤幸夫
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 山岳遭難者の救助活動にドローン(小型無人飛行機)を活用しようという動きが広がっています。救助する人の二次災害のリスクが低く、経費も安いという利点があるためです。今秋、中央アルプスでドローンを使って実施された実証試験についてリポートします。

 実証試験があったのは、2019年10月、長野県駒ケ根市の「中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ」の千畳敷駅(約2600メートル)周辺です。ドローンと、大量のデータを高速でやりとりできる次世代移動通信方式5Gを組み合わせて、遭難者の早期発見や迅速な救助を目指す内容。「山岳登山者見守りシステム」と呼ばれます。

 ベースになるのは、信州大学総合情報センターの不破泰教授(通信工学)が考案した「山岳登山者見守りシステム」です。総務省の「5G活用アイデアコンテスト」で、5G特性活用賞を受賞しています。

 実証試験は、地元・駒ケ根市やKDDI、中央アルプス山岳遭難防止対策協会などが協力して行われました。

ドローンの拡声機で呼びかけ

 実証試験は次の流れで進みま…

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近藤幸夫
近藤幸夫(こんどう・ゆきお)元朝日新聞山岳専門記者
1959年。岐阜市生まれ。信州大学農学部卒。86年、朝日新聞入社。初任地の富山支局で、北アルプスを中心に山岳取材をスタート。88年から運動部(現スポーツ部)に配属され、南極や北極、ヒマラヤで海外取材を多数経験。2016年から山岳専門記者として活動。今年からフリーランスに。