柴田駿さん(しばた・はやお=映画配給会社フランス映画社の元社長)が11日、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患で死去した。78歳だった。故人の遺志で葬儀は営まなかった。

 68年、フランス映画社を設立。大島渚監督らの映画をカンヌなどの映画祭で上映した。76年から始めた「BOWシリーズ」では、世界のアート系映画の公開に尽力。テオ・アンゲロプロスやジム・ジャームッシュ、ビクトル・エリセらの名監督を日本に紹介した。ビム・ベンダース監督の「ベルリン・天使の詩」(88年公開)をヒットさせるなど、80~90年代のミニシアターブームを支えた。90年のカンヌ、94年のベルリン国際映画祭では審査員を務めた。14年にフランス映画社が破産、映画界の一線から退いていた。