拡大する写真・図版 Joaquina Kalukango and Paul Alexander Nolan「Slave Play」Photo by Matthew Murphy 

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 大統領選を来秋に控えた米ニューヨークのブロードウェーで、歴史の暗部や国のアイデンティティーに切り込む舞台が、相次ぎ上演されている。「米国を偉大なままに」を掲げて再選を目指すトランプ大統領の下、分断の広がっていく社会。劇場から聞こえてくるメッセージとは――。

奴隷制の記憶

 米南部の大農園、ムチを持つ白人男性が、奴隷らしき黒人女性に床に落ちたメロンを食べろと命じる――。衝撃の光景から始まる「Slave Play」は、セックスに悩みを持つ現代の黒人と白人のカップルが受ける、架空のセラピーを題材とする。原因として描くのが、奴隷制の記憶だ。

 制度廃止から約150年。今も差別は残り、子孫への補償を求める声も上がる。アフリカ系米国人の作者ジェレミー・O・ハリスはセラピーに「奴隷と主人」のロールプレーという挑発的な設定を持ち込み、過去と現代を巧みに接続。大きな鏡のセットが、そこに映る観客も含め、舞台を社会の縮図のように見せる。

 8月末に閉幕した「What the Constitution Means to Me」では、国の根幹である、米合衆国憲法(the Constitution)の意義が問われた。

 ほぼ1人芝居のこの舞台は、作…

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