拡大する写真・図版 臨時の「のぞみ」として東京駅を出発する700系(手前)。隣の主力車両「N700A」と、顔立ちは似通っている。ラストランは3月8日に予定されている=2019年12月、JR東京駅、細沢礼輝撮影

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 ふっくらとした顔立ちで、「カモノハシ」の愛称で親しまれてきた新幹線「700系」が、デビューから21年を迎える今年3月、東海道区間(東京―新大阪)から引退する。スピードより乗り心地を重視し、省エネによる「環境との調和」をめざす設計思想は、7月にデビューする最新鋭「N700S」にも引き継がれている。廃車になった後は、最新の技術を生かした再生アルミ建材として、「環境派」の使命を全うするという。

 JR東海、西日本両社で計91編成が製造された700系だが、現在JR東海に残るのは2編成のみ。すでに定期ダイヤからは昨年12月に引退し、臨時の「のぞみ」などとして最後の力走を続けている。全国の新幹線で、座席でたばこが吸える喫煙車は700系にしか残っていないため、選んで乗る愛煙家もいるという。

 700系は、初代のぞみ「300系」の後継として、1999年3月にデビューした。それまで東海道新幹線の歴代車両は登場するたびに最高速度を更新していたが、700系は300系と同じ時速270キロのまま。JR西が97年に登場させた「500系」が300キロで走っていた山陽区間(新大阪―博多)でも、285キロにとどまった。

 700系開発にたずさわったJR東海新幹線鉄道事業本部の上野雅之副本部長は「最高速度を一気に50キロ上げた300系は、車内の静粛性の低さや故障の多さなどの課題があった。700系は信頼性が高く、乗り心地とのバランスがとれた車両をめざした」と振り返る。

 車内の静かさを保つため、車体…

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