拡大する写真・図版 若手の女性警察官(右)を指導しながら、名古屋・栄の地下街を歩く井戸浩警部補(左)=2019年12月11日、名古屋市中区、山本知佳撮影

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 人混みで財布などを盗むスリを捜査して27年。400人以上の窃盗犯を捕まえたベテラン刑事には何が見えているのか。その「目」を追った。

 12月中旬、名古屋市中心部の地下街を歩く男性の姿があった。スーツ姿に手提げカバン。自然なしぐさは、企業で働くサラリーマンのように見える。

 目つきは穏やかだが、鋭く周囲を観察している。「注意しているのは、歩行者と不自然な距離感で歩いている人や、目線が下過ぎる人です」

 男性は、愛知県警捜査3課警部補の井戸浩さん(58)。元は旧国鉄職員だった。高校卒業後、鉄道公安官として線路のパトロールなどを担当していたが、民営化に伴い1986年に県警に転職。鉄道警察隊でスリ捜査を任された。

 最初は怪しい人を見つけても犯行を確認できず、職務質問をためらった。被害者と思って話しかけても、実際は何も盗まれていない。空回りばかりだった。

 先輩の武勇伝から捜査の手法を…

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