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 正月の縁起物で人気のある「押絵(おしえ)羽子板」づくりが春日部市粕壁東1丁目の製造・卸の工房「匠一好(たくみいっこう) さか田」で、最盛期を迎えている。東京都台東区の浅草寺で17~19日に開かれる羽子板市などに並べられる。

 厚紙に着物の端切れなどをかぶせ、綿を詰める「押絵」という技法で、和服の女性などのデザインを施し、桐(きり)の羽子板に貼り付けて作り上げる。羽子板の形が末広がりで、「悪いことをはねのける」という意味もかけて、女児の出産祝いや新築祝いで購入する人が多いという。

 作業場では10人ほどの職人が分業で、顔を描き、布どり、組み立て、かんざし付けなどの作業に黙々と励んでいた。この時期は1日に100~150枚ほど完成させていく。大きさは18~90センチまで12種類。売れ筋は45センチの大きさだが、最近は小さくても漆塗りや金糸、ししゅうなどを施した高級品を求める傾向が続いているという。坂田宗觀会長(75)は「押絵は景気が良いと地味になり、悪くなると赤が売れる。今年は不景気がまさって6割ほどが赤」と言う。

 21~23日には春日部駅東口でも冬の風物詩「かすかべ押絵羽子板と特産品まつり」がある。(進藤健一)