阪神梅野、大トリ更改で大台突破なるか 今季123補殺
辻隆徳
プロ野球・阪神の契約更改も大詰め。交渉の席に着いていないのは、1人を残すのみとなった。誰もが認める虎の正捕手となった28歳。推定年俸5千万円、来季7年目を迎える梅野隆太郎だ。一気に大台の1億円を勝ち取ることができるか。
今季の梅野は守備での貢献が目立った。65年ぶりに捕手新記録となるシーズン123補殺を達成。昨年よりも「19」増やした。盗塁阻止やゴロ処理はもちろんのこと、投手の第3ストライクを捕球できず(振り逃げとなった際)に一塁へ送球してアウトを奪うことでもカウントされる。
際立つのが、投球を後逸しないブロッキング技術だ。ドリスのスプリットやジョンソンのパワーカーブなど、大きく縦に落ちる変化球を決め球にする投手にとって、ワンバウンドした球を止めてくれるという安心感は大きい。
藤井バッテリーコーチも「地味に見えるが、ビッグプレー」と認める貢献度は、評価されて当然。今季の阪神の救援陣の防御率が、12球団唯一の2点台だったのも、その信頼感があってこそと言えるだろう。2年連続となるゴールデングラブ賞の受賞にもつながったのも納得がいく。
移籍1年目でチームの勝ち頭…