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 これしか方法はない――。長男の家庭内暴力に苦しんだ元農林水産事務次官は、殺害の前、妻あてにこう書き記していたことが裁判で明らかになった。だが、深刻な家庭内暴力を含むひきこもりの問題と長年向き合ってきた支援者らは、追い詰められた老親の心情に理解を示しながらも、「それでも、取るべき道は他にあった」と話す。

 「とても、ひとごとじゃない」。NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」には、事件後、高齢の親からの相談が相次いだ。中には、子どもが20年間ひきこもっていて、今回初めて電話をしてきたという人もいたという。

 裁判では、元農水次官の熊沢英昭被告(76)が長男の英一郎さん(当時44)を殺害する前、妻に「これしか、他に方法はないと思います。(長男も)散骨してください」などと書いた手紙を渡し、パソコンで「殺人罪 量刑」などと検索していたことが明らかになった。

 同会の伊藤正俊共同代表(67)は、「家庭内暴力などがあると命の危険を感じる状態が続き、他のことが考えられない。助けを求める余裕もなくなり、死ぬか生きるかの状態になってしまう」とその心情に理解を示す。ただ、「それでも、家族会などに相談してほしかった」と訴える。

 伊藤さん自身、30年近く前に…

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