【動画】70年前に中国本土から台湾へ渡ってきた「外省人」のおばあちゃんとその娘、孫=西本秀、竹花徹朗撮影
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〈私は○○人〉台湾 孫沢鉱さんと娘、孫

 台北市北部の下町に「興安街」という公営住宅が立ち並ぶ一角がある。

 1949年末、共産党との内戦に敗れ、中国本土から台湾へ逃れてきた国民党政権の兵士や家族が移り住んだ地域だ。「眷村(けんそん)」と呼ばれたバラックが再開発され、今はコンクリート造りの団地になっている。

 その7階の一室に昨年12月、女性3人の歌声が響いた。

 ♪万里の長城の外は故郷

  コーリャンが実り

  大豆が香る

 食卓の真ん中に座り、ほほえんで歌うのは孫沢鉱さん(94)。軍人だった夫と共に台湾に渡ってきて70年になる。

 戦時中に本土で作曲された「長城謡」は、戦火に追われた人々の郷愁や怒りが込められた歌だ。孫さんに寄り添い歌った娘の周凌漢さん(56)は、「子どものころ、母からよく聞かされました」と涙ぐんだ。

 歌集をのぞき込みながら小声で口ずさんだ李南煖さん(29)は、周さんの長女だ。「聞いたことはあるけど、あまり知らないんです」。父方を名乗るため姓は異なるが、3人は祖母、母、娘の3世代だ。週末に孫さんの家に集まった。

 3人のように、国民党と共にやって来た人々の家系を、台湾では「外省人」と呼ぶ。一般的に中国人意識が強いと見なされてきた。

 一方、以前から暮らす人々の家…

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