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 打ち上げ後、月面に衝突したインドの無人月面探査機「チャンドラヤーン2号」の着陸機について、インドの宇宙愛好家の男性が、米航空宇宙局(NASA)も見つけられなかった残骸を発見した。NASAも功績を認めている。

 男性は、インド南部チェンナイに住むITエンジニアのスブラマニアンさん(33)。着陸機は月に衝突後の状態や詳細な場所の特定ができていなかったが、NASAが月面の写真を一般公開した。スブラマニアンさんは自宅のコンピューターでその画像と衝突前の画像を約2カ月間、毎晩6~8時間見比べ、衝突地点から約750メートル離れた月面に残骸を示す点を見つけた。ツイッターで連絡を受けたNASAが、この情報を元に確認したという。

 スブラマニアンさんは取材に「NASAでも見つけられないなら、挑戦するしかなかった」と語った。子どもの頃から宇宙が大好きで、ロケットの打ち上げがあるとテレビに釘付けだったという。「宇宙は未知にあふれ、探索しなければならないことが多い。素人でも好奇心を持って粘り強く続ければ、必ず成し遂げられる」とコメントした。

 チャンドラヤーン2号は7月の打ち上げ後、切り離された着陸機が月面に向かい、9月に衝突した。月面着陸が成功すればインドとしては初で、世界では旧ソ連、米国、中国に次ぐ4カ国目となるはずだった。(ニューデリー=奈良部健)