【動画】沖縄本島の米軍北部訓練場跡地で、多くの空包が見つかっている=伊東聖撮影
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 2016年に返還された米軍北部訓練場の跡地(沖縄県国頭村(くにがみそん)、東村)から、米軍の空包などが次々と見つかり続けている。跡地の多くは世界自然遺産の推薦区域。国は約3億円かけ「支障除去をした」とするが、除去はずさんだとの批判が出ている。

 「ほら、ここにも、ここにもある」。10月上旬、チョウ類研究者の宮城秋乃さん(41)が森の中で、発射音だけする演習用の弾薬「空包」や食品が入っていた袋などを見つけた。ほかに、空き缶や調味料の瓶、鉄条網の一部などもあった。食品の袋は野戦食のものだという。空包などを回収するために、名護署の警察官も同行した。

 北部訓練場にあったヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)を新しく別の場所に造ることなどを条件に、16年12月に、約7800ヘクタールのうち約4千ヘクタールが返還された。

 日米地位協定は、基地が返還される際に米軍は原状回復義務を負わない、と定める。北部訓練場の場合、防衛省が代わりに跡地の廃棄物などを処分することになっていた。

 防衛省はまず、使用履歴などを文献や地形図で調べる「資料等調査」(約2億5700万円)を行い、見つかった廃棄物の処分などをする「廃棄物等調査」(約4300万円)を実施。併せて約1年かけて「支障除去」をした。

 除去後の17年12月に、森を所有する林野庁などの地権者に引き渡した。

 ところが、支障除去後、宮城さんがチョウの観察のため返還地に入り、未使用の訓練用砲弾や、ナイフなどを見つけた。ヘリパッドがあった周辺では空包などが続々と見つかった。

 これまでに空包や銃弾計約2千発以上、パラシュート照明弾▽煙幕手投げ弾▽羽根付き照明弾――などを見つけた。ほとんどは使用済みだった。

 長さ数メートルある巨大な鉄板やプレートなども多数見つかった。

 沖縄防衛局は取材に対し「返還跡地においては、必要な支障除去措置を講じたと考えているが、新たに廃棄物が発見された場合には、土地所有者や関係機関と調整した上で適切に対応する」と回答。鉄板やプレートについては、来年3月までに約1億6700万円をかけて撤去する予定だ。

 ただ、沖縄の米軍基地の環境汚…

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