漫画村の星野被告、起訴内容認める「責任あると思う」
棚橋咲月
人気漫画を無断で掲載した海賊版サイト「漫画村」の運営者とされ、著作権法違反(公衆送信権の侵害など)の罪に問われた無職星野路実(ろみ)被告(28)の初公判が16日、福岡地裁(太田寅彦裁判長)であった。星野被告は「アップロードされたものについては知らないが、漫画がアップロードされるのは知ってたんで責任はあると思います」と起訴内容を認めた。
起訴状によると、星野被告は2017年5月11日ごろ、漫画「キングダム」516話、同29日ごろ「ワンピース」866話のそれぞれの画像ファイルを漫画村のサーバーに保存し、誰でも見られるようにしたとされる。逮捕容疑について留保や黙秘を続けていたが、この日は一転して認めた。
検察側の冒頭陳述によると、星野被告は東京生まれ。メイド喫茶の経営を始め、15年にはアップロードの指示役だったとされる住所不定、無職安達亙(わたる)被告(38)=同法違反の罪で公判中=を従業員として雇用。その後、メイドバーを開き、安達被告を店長に据えた。16年3月以降、実行役だった男女2人=同法違反の罪で有罪判決=と知人の紹介で知り合った。
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