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 中古マンションの市場が活況だ。近畿での成約件数は1994年度以降で過去最多を更新。立地のいい物件も多く、部屋を自分好みにリノベーション(大規模改装)できることが人気を押し上げている。

 近畿圏不動産流通機構の調べでは、近畿6府県の2018年度の中古マンションの成約件数は1万7840件(前年比3.4%増)で、比較できる94年度以降で最多だった。19年度上期も8587件(1.2%増)と増える傾向で、価格も過去20年で最も高い水準だ。

 中古住宅市場に詳しい上村要司さんによると、新築マンションの価格が上昇するなか、中古物件にはまだ割安感があり、「駅近」「築浅」といった物件の取引が増えているという。都心部など新築が出にくいエリアでは、不動産業者が中古物件をリノベして売り、新築並みの内装で安いと支持を集める。

 大阪府枚方市の30代夫婦は18年10月、「駅徒歩4分・築約40年」の中古マンションに引っ越した。インスタグラムやブログを参考にしながら、自分好みにリノベして住んでいる。妻(34)は「マンションは古くても内装は新しい。駅に近いので、いつか売ることになっても需要はあると思う」と話す。リノベを手がける東京の住宅会社「リノベる」は、「この10年で中古を買うことへの抵抗感が薄れ、リノベが一般的になった」(広報)とみる。会社の売り上げは18年度に58億円となり、12年度から20倍近く伸びた。

 リノベ向け商品を拡充する動きも目立つ。パナソニックは18年7月、自分好みにかえて取りつけられる内装ドア「クラフトレーベル」を発売。2月からは、壁のない部屋などにつける「室内窓」も提供し始めた。いずれも計画を上回る売れ行きだという。(中島嘉克)

 メモ パナソニックの「クラフトレーベル」は1950~60年代の伝統的なデザインがテーマ。自分で好きな色に塗りかえられるドアや、アンティーク風の取っ手などを扱う。マンションだけではなく戸建てのリノベにも人気という。

(知っとこ!DATA)