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 奈良県橿原(かしはら)市の集合住宅の火災の焼け跡から同県桜井市の山岡直樹さん(28)の遺体が見つかった放火殺人事件で、山岡さんを切りつけたなどとする傷害容疑で逮捕された会社員、竹株脩(しゅう)容疑者(20)が火災当日の11月25日、福岡市へ移動したとみられることが捜査関係者への取材でわかった。12月上旬まで同市内のネットカフェを転々としていたとみられ、県警が詳しい足取りを調べている。

 奈良県警によると、竹株容疑者は11月24日午後10時半~11時ごろ、桜井市河西の路上で、山岡さんを刃物のようなもので切りつけた疑いがある。一方、橿原市の集合住宅で火災が起きたのは翌25日午前4時20分ごろで、山岡さんの遺体は、出火元の竹株容疑者の部屋で見つかった。

 捜査関係者によると、防犯カメラの映像などから竹株容疑者とみられる人物は25日のうちに福岡市に向かったという。その後、繁華街にあるネットカフェで、山岡さんの運転免許証を示し、会員登録をしていた。12月上旬まで、複数のネットカフェで寝泊まりしていたとみられる。竹株容疑者は12月15日早朝、橿原署に出頭。所持金は数十円で「お金がなくなった」との趣旨の説明をしたという。

 また、竹株容疑者とみられる人物が傷害事件当日の11月24日午後、橿原市内のホームセンターで包丁を購入していたことも捜査関係者への取材でわかった。集合住宅の駐車場にあった竹株容疑者の軽ワゴン車内で見つかった包丁と同じタイプだったという。

 県警は12月16日午後、竹株容疑者を傷害容疑で奈良地検に送検した。