アフガン駐留米軍4千人削減へ 米TV報道、治安に懸念

ワシントン=渡辺丘
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 米NBCテレビなどは15日、トランプ政権がアフガニスタンに駐留する米軍を現在の約1万3千人から約4千人削減する計画を進めていると報じた。早ければ、今週中にも発表する見通しという。トランプ氏は米軍撤退への道筋をつけ、来年の大統領選に向けてアピールしたい狙いだが、反政府勢力タリバーンとの和平協議の行方は不透明なままで、治安情勢が懸念されている。

 アフガニスタンの駐留米軍についてトランプ氏は8月末、米メディアに「8600人まで縮小する」と段階的な撤退方針を語った。当時、タリバーンとの和平合意は目前だったが、タリバーンによるテロで米兵らが殺害されたため、直後に協議を打ち切った。

 米国の和平担当特使は今月上旬、カタールの首都ドーハでタリバーンとの和平協議を再開させた。しかし、アフガニスタンの米軍基地近くで市民ら2人が死亡した爆発事件を受けて、12日に協議中止を表明していた。(ワシントン=渡辺丘)

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