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 1980年代後半、ソ連の改革を急ぐ指導者・ゴルバチョフ書記長の登場に世界が揺れていた。西側首脳や外交官たちは、ソ連で何が起きているのか、全容をつかみあぐねていた。その中、日本から中曽根康弘前首相がモスクワに乗り込んだ。25日に外務省が公開した外交文書から、混沌(こんとん)の冷戦末期が浮かび上がった。

 「中曽根は7月に訪ソしたいと言っている。ゴルバチョフと会うのが条件のようだ」

 1988年6月17日付の「極秘」メモに中曽根康弘前首相の意向が記されていた。パリにある経済協力開発機構(OECD)大使だった小和田恒氏が、盗聴を防ぐ「FAX電話」で後輩の外務省幹部に連絡した。

 小和田氏にパリでこの情報をもたらしたのは、政官界に人脈を築き「政商」と呼ばれた小針暦二・福島交通会長だった。その約3カ月前、中曽根氏は自らの政権で副総理を務めた金丸信氏を交えて、小針氏と3人で東京都内の料理屋で「雑談」していた。

 85年にソ連書記長となったゴ…

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