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 爆発が起きた店に隣接するマンションの11世帯30人が16日午後、店を運営する「アパマンショップリーシング北海道」を相手取り、慰謝料など計約5千万円の損害賠償を求めて提訴した。

 事故は昨年12月16日午後8時過ぎに発生。道警は当時の男性店長(34)が店内で除菌消臭用スプレー缶50本以上を噴射し、ガスを充満させた状態で湯沸かし器を使って爆発が起きたとして、重過失激発物破裂などの疑いで書類送検した。隣の居酒屋の客など52人がけがをしたほか、近隣の住居や店舗など41棟の窓ガラスが割れるなどの被害が出た。

 訴状などによると、特に原告らが住むマンションの被害が大きかった。部屋の窓が窓枠ごと壊れたり、換気口が吹き飛んだりした。さらに爆発を体験した恐怖や、壊れたままの部屋での生活を強いられた精神的な苦痛も訴えている。慰謝料として1人あたり約60万~220万円を求めた。

 アパマン側からは4月を最後に、事故や補償に関する具体的な説明会が途絶えたという。その一方、6月には突然、一律の慰謝料の提案が文書で届いた。

 裁判では、元店長個人ではなく使用者である会社側の責任を追及する。体調不良で今も病院に通っている人もいるため、通院費なども追加で請求する方針だ。原告代理人の川上有弁護士は、会見で「補償が進んでいない。事故の背景も含め、裁判で明らかにしたい」と話した。