拡大する写真・図版旧暦1月15日の元宵節に「天灯」を夜空に放つ台湾のランタン祭り=2017年2月11日、台湾・新北市平渓、西本秀撮影

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 台湾を訪れる観光客に人気の空飛ぶランタン「天灯」。熱気球の原理で舞い上がり、空に輝く様子は幻想的で美しい。だが、飛んでいった先で、思わぬ被害をもたらす場合があることを知る人は多くはないだろう。

 台北市の中心街から山道を車で1時間。新北市平渓の十分地区に住む胡維銘さん(68)の自宅は、焼け焦げてすすだらけだ。

拡大する写真・図版落下した天灯が原因で焼けた自宅で嘆く胡維銘さん=2019年12月16日、台湾・新北市平渓、西本秀撮影

 胡さんは「この場所には居間があり、壁ぎわに神様をまつる棚を置いていた。こちらは寝室。すべて焼けてしまった……」と嘆く。

現場に残った骨組み

 火災が発生したのは今年6月8日午後5時すぎだった。心臓の調子が悪い胡さんは、ちょうど家族と一緒に山を下り、市街地の病院に出かけていた。

 自宅はコンクリート造りの平屋で広さは100平方メートルほどある。屋上に落下した天灯の残り火が戸板など木造部分に燃え移り、階下の室内まで広がって全焼させた。

 現場には、針金でできた天灯の…

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