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 昨年10月の消費増税時に導入されたキャッシュレス決済へのポイント還元制度。朝日新聞社が実施した世論調査(郵送)によると、この還元策でキャッシュレス決済が「増えた」のは23%。「変わらない」が68%だった。65歳以上で「増えた」は12%にとどまり、高齢者には恩恵が少ないようだ。

 男女別では、キャッシュレス決済が「増えた」は女性が28%で、男性の18%より高い。年代別にみると、「増えた」は40代以下は3割以上いたが、60代は20%、70歳以上は9%にとどまった。また、「経済的にゆとりがある」人(全体の23%)の27%が「増えた」と答え、「ゆとりがない」人(同72%)の22%より多かった。

 キャッシュレスの利用頻度自体も高齢層で低かった。キャッシュレスを「よく利用する」は全体の28%。64歳以下の37%に対し、65歳以上では13%にとどまった。

 一方、高齢者は、消費増税で値段を「意識するようになった」人が多い。全体では「意識するようになった」は44%で、「それほどでもない」が55%だったが、65歳以上に限ると、「意識」が53%と比較的高く、「それほどでも」の45%を上回った。

 「現金が財布にいくらあれば安心か」も聞いた。「1万円以上」が45%で最も多く、「5千円以上」の20%が続いた。さらに低い額を選んだ人も合わせると、76%に達した。同じ質問を1998年の面接調査でした際も「1万円以上」が44%で最多だったが、次は「3万円以上」の21%で、「5千円以上」は10%だった。

 調査は昨年11~12月に実施。3千人に質問票を郵送し、2055人から有効回答を得た。回収率は69%。(磯田和昭)