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 白血病で闘病中の競泳女子の池江璃花子選手(19)=ルネサンス=が17日、自身のツイッターなどで退院したことを発表した。所属先は、池江選手の病名は「急性リンパ性白血病」で、当初は化学療法に取り組んだが、合併症を併発したため造血幹細胞の移植を受けたと発表した。「2024パリ五輪出場をめざす」という池江選手について、専門家の見方を尋ねた。

 国立がん研究センター中央病院の福田隆浩・造血幹細胞移植科長によると、一般的に造血幹細胞の移植後は、感染症や免疫反応による合併症が起こることがあるという。合併症を防ぐため長期間、外来に通い検査や治療を続けることになる。移植の種類にもよるが、特に最初の数年間は合併症や再発への注意が必要だという。

 こうした継続的なケアは、「移植後長期フォローアップ外来」と呼ばれ、移植を担当した主治医だけでなく、専門的な看護師、薬剤師、栄養士らがチームで支援をする。日本造血細胞移植学会のウェブサイト(https://www.jshct.com/modules/patient/index.php?content_id=58別ウインドウで開きます)で患者向けの情報を見ることができる。

 福田さんは「体力の回復や移植後の生活の質(QOL)の向上は、合併症次第」と指摘する。「順調にいけば、早い人は(移植から)半年以内で職場復帰する。24年のパリ五輪を目指すことは十分に可能だと思う」と話している。(月舘彩子)