【いきもの目線】チンチラ@足立区生物園=2019年6月23日、竹谷俊之撮影
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 丸っこい体に、もふもふの毛が特徴のチンチラ。猫でもウサギでもない今年の干支(えと)、子(ねずみ)の仲間だ。東京都足立区の「足立区生物園」の協力で、飼育、展示しているチンチラたちを360度カメラで撮影した。

 カメラを設置するために飼育展示場に行くと、あれ? チンチラが見当たらない。解説員の廣重陽宣さんによると、チンチラは夜行性の動物で日中は岩陰や巣穴などにいることが多いという。改めて探してみると、4頭(昨年6月撮影。現在は3頭)が岩陰に隠れて点在していた。

 「そろそろ、出てきますよ」と廣重さん。毎日午後4時がエサの時間で、廣重さんが牧草やリンゴ、ニンジンなどを持って中に入ると、チンチラたちが顔を出し始めた。体長約20センチ。見た目から動きは鈍いと思っていたが、意外に俊敏でジャンプ力もあった。

 360度映像をスマホで確認していると、もぐもぐとエサを食べる顔が映し出され癒やされる。時折、レンズフィルターに興味を示し、爪でひっかいたり、歯でガリガリしたり、さらにはカメラを掘り起こしたり……。いたずらも好きなようで、面白い映像になった。

【動画】チンチラのメイキング動画=竹谷俊之撮影

 今回、特別にチンチラを触らせてもらった。細くてなめらかな毛が密集していて、もふもふという表現にふさわしい毛質だった。

 廣重さんによると、チンチラは南米チリの高山帯に生息する固有種。過去には毛皮目的の乱獲で生息数が激減したという。現在、ワシントン条約で保護され、野生個体の捕獲、商用取引は禁止されているという。(竹谷俊之)