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 「風化が進む」「見るのもつらい」――。東京都世田谷区の会社員宮澤みきおさん(当時44)一家4人が殺害された現場の自宅の取り壊しをめぐり、遺族の心が揺れている。事件は未解決のまま31日で発覚から19年となる。

 あるじを失った家はひびやはがれが目立ち、倒壊に備えて防護ネットで覆われている。人目を避けるようにひっそりとたたずむその様子が、流れた歳月の長さをうかがわせる。

 みきおさんの母の節子さん(88)は30日、雨の降る中、一家が眠る埼玉県新座市の墓を訪れてそっと手を合わせた。「一日一日は長いが、19年が経ってみると早いと感じる」と話した。

 節子さんは、共働きのみきおさん、泰子さん(当時41)夫婦の生活を支えようと、週2日、埼玉から世田谷の家に通っていた。電車とバスを乗り継いで約2時間。最寄りのバス停で降りると、にいなさん(同8)と礼君(同6)が決まって玄関前で待ち構えていた。「おばあちゃん」。駆け寄る孫たちを抱き寄せた。

 近くの公園に行き、ブランコやジャングルジムで遊んだり、家でおもちゃの電車を走らせたり。夕飯は必ず魚料理を作った。普段は肉が多いと泰子さんから聞いていた。2人は好き嫌いせず何でも食べ、食器を運んでくれた。

 あの日以来、足が遠のいている…

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