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 大和ハウス工業は18日、国家資格「施工管理技士」の試験で、社員349人が不正に合格していたと発表した。受験には一定期間の実務経験が必要だが、会社がチェックをせずに「証明書」に押印していた。国土交通省によると過去最大規模の不正といい、今後、合格を取り消し、受験を最長3年間禁止するとした。

 大和ハウスによると、1級土木施工管理技士や1級電気工事施工管理技士など10種類の資格で、計422件で不正があった。建設業法では、それらの資格などを持つ「主任技術者」らを工事現場に配置する義務がある。不正に合格した社員のうち6人が、太陽光発電所の電気工事や、事務所の空調の修繕作業といった実際の現場に出ていた。ほかに4人が工事の管理作業などで資格を利用していた。いずれも建設業法違反の疑いがある。

 不正は30年以上前からあり、退職者35人も不正合格の疑いがある。今年4月に内部告発があり、会社が調べていた。今月6日の取締役会で、芳井敬一社長ら役員11人について、報酬の1割を3カ月間減らす処分を決めた。同社は「心より深くおわびする。再発防止に努める」とコメントした。(西尾邦明)