熊本)大蘇ダム貯水量4割で共用開始か 地元に不安の声

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矢鳴秀樹
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 来年4月の給水開始を目指し農林水産省が整備を進めている農業用の「大蘇ダム」(熊本県産山村)が、来春の完成時に満水時の4割程度の貯水量で運用を始める可能性があることがわかった。田植え、トマト栽培と水がいる春先。農家の人たちは「大丈夫か」と心配の声をあげている。

 大蘇ダムは熊本県阿蘇市、産山村、大分県竹田市の農業用水の慢性的な不足を解消しようと、1979年に着工。2004年度にダム本体は完成したが、水を通しやすい地質で計画通り貯水できないことがわかり、ダム湖の斜面にコンクリートを吹き付けるなど対策工事を進めてきた。

 満水時は有効貯水量として389万トンの水がためられる。2020年3月の完工を前に、ダム検査のため6~8月にダムを満水にし、9月末まで維持。安全性を確認した後、最低水位の41万トンまで水を減らして、改めて設備を点検した。再び水をため始めたのは12月6日。18日現在、44万8千トン。九州農政局熊本市)は過去の降雨量からみて来年4月までに150万トンは増えると見込むが、農家側は畑、水田への補水に1日5万8千トンが必要といい、「雨が降らなければ40~50日でなくなる」と貯水量を不安視する。

 18日には、2市1村の首長…

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