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視点 アメリカ総局長・沢村亙

 選挙で選ばれる米国大統領の政治権力は強大だ。では大統領自らが「国を危うくする不正」に手を染めた時にどうすべきか。約230年前、合衆国憲法の起草者たちが腐心した問いである。その結果、議会に審判を委ねる「弾劾(だんがい)」の手続きが憲法に盛り込まれた。

 18日に下院から弾劾訴追されたトランプ氏の場合に問われたのは、「大統領選で優位に立つ個人的な政治目的のため、ライバルを捜査するよう外国政府に圧力をかけた」という行為だ。複数の現役官僚が大統領の介入を裏付ける証言を議会で行い、法学者は「まさしく憲法起草者が想定した不正行為」と断じた。

 かくして弾劾裁判という「伝家の宝刀」が、抜かれた。権力のチェック・アンド・バランス(抑制と均衡)で法治を守る米国の民主主義の底力もまた、問われる。

 だが、今の米国では「建国の父」たちも想定しなかった事態が起きている。

 トランプ氏は政府高官や官庁に…

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