拡大する写真・図版 映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のチャリティー試写会に出席した天皇、皇后両陛下、愛子さま。左端は片渕須直監督、右端はのんさん=2019年12月18日午後6時59分、東京都港区、山本裕之撮影

 「感動しました」。愛子さまは、さまざまな思いを込めたように、のんさんにそう伝えたという。

 18日夜、長編アニメ「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(20日公開)のチャリティー試写会での出来事だ。愛子さまは天皇、皇后両陛下とともに出席。主人公の女性・すずの声を演じた俳優のんさん、監督の片渕須直さんと並んで映画を鑑賞した。上映後、ご一家との懇談を終えたのんさん、片渕監督がそのやりとりを記者団に明かした。

 この映画は、2016年11月に公開されて以降、異例のロングランヒットとなった長編アニメ「この世界の片隅に」(原作・こうの史代)に、約40分の新映像を加えた新作だ。作品は、戦時下の広島市や呉市を舞台に、主人公すずをはじめとする人々の営みを描き、いつの時代も変わらない人間の喜びや悲しみを表現している。上映時間は2時間48分と長めだが、天皇陛下は「長さを全く感じなかった。圧倒されました」と語り、皇后雅子さまは「この映画を本当にたくさんの方々に見ていただきたいし、外国まで広がっていくといい」との願いを口にしたという。昭和初期の活気がある街の様子や、徐々に市民生活が戦争に影響されていく過程が精緻(せいち)な時代考証をもとに再現され、天皇陛下は「丹念なお仕事が実を結んでいる。広島や呉のお店が丹念に描かれていて」と感心した様子だった。

 愛子さまも、3年前に学習院女…

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