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 米軍機の訓練候補地である馬毛島(鹿児島県西之表市)をめぐり、防衛省の山本朋広副大臣は20日、西之表市を訪れ、八板俊輔市長に島の買収状況や活用方針を説明した。新たに「自衛隊馬毛島基地(仮称)」を置き、自衛隊機などの訓練を行う意向も示した。

 防衛省は11月末、島の99%を所有していた開発会社から土地を購入することで、同社と合意した。同省によると、すでに土地の半分以上を国有地化し、残る範囲は売買手続き中という。年明けからは、現地で環境調査や測量などを始める予定。整備工事のスケジュールや、基地の使用開始時期は決まっていない。

 基地整備後に予定されている米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)は、年に1、2回、それぞれ10日間ほど行われる見通し。その他の期間は、自衛隊が、戦闘機の機動展開やパラシュート降下、物資投下などの訓練を実施する方向で検討しているという。

 基地で働く自衛隊員は「少なくとも100人」(省担当者)で、隊舎は、馬毛島から約12キロ離れた種子島に置く。米軍関係者が常駐する予定はない。騒音対策としては、できるだけ航空機が種子島や屋久島の上空を飛ばないよう調整する。漁業への影響の恐れがあれば、補償も検討するという。(伊藤嘉孝)