拡大する写真・図版家賃上昇に抗議するデモ=2019年10月3日、ベルリン、野島淳撮影

[PR]

 平均的な家賃がこの10年で2倍になったドイツの首都ベルリンで、行政が強制的に家賃上昇を抑え込む法律が、来春にも施行される予定だ。「市場の暴走だ」とうんざりしていた借り手にとっては朗報だ。だが、ことはすんなりとは行きそうにない。

 ベルリン中心部の映画館で11月末、ある映画の鑑賞会があった。

 題名は「Die Stadt als Beute(いけにえとしての街)」。世界中から投資家が物件を買いに来て、昔から住んでいた人たちが追い出される。不動産関係者は「都市の中心部には金持ちが住むものだ」と言い放つ。そんなベルリンの様子を4年間にわたって追ったドキュメンタリー映画だ。

 約80分の上映が終わると、不動産関係者やベルリン市の幹部ら4人のパネリストによる住宅問題の討論会が始まった。

拡大する写真・図版住宅問題に関する映画の上映後、討論会でパネリストに質問をする女性=2019年11月28日、ベルリン、野島淳撮影

 「都市の発展は社会的弱者を置き去りにしていいのか」。そんな聴衆からの質問に、ドイツ北部ハンブルクの不動産会社の経営者は言い切った。

 「はっきり言わせてもらおう。私はエリートのファンだ」

 観客席からは怒号が飛ぶ。だが…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら