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 日本固有種の「コガタブチサンショウウオ」に、3種の新種が交じっていたことを、富永篤・琉球大学准教授らの研究チームが発見した。新種には「マホロバサンショウウオ」など、生息地にちなんだ和名がつけられた。論文は動物分類学の国際誌に発表された。

 研究チームによると、コガタブチサンショウウオは体長約10センチの小型のサンショウウオ。すみかである山林の開発に影響されやすく、環境省のレッドリストで「準絶滅危惧」とされている。

 これまでも地域によって模様に差があることなどは知られていたが、今回、歯並びや遺伝子を調べ、4種いたことを突き止めた。九州に生息するもの以外の3種を新種とした。

 奈良県などの一部に生息する種は「マホロバサンショウウオ」と名付けた。古事記の和歌「大和は国のまほろば……」に由来する。徳島県の剣山(つるぎさん)周辺に生息する種は「ツルギサンショウウオ」、四国で見つかった種は、四国の古名とされる伊予洲(いよしま)にちなんで「イヨシマサンショウウオ」と名付けた。

 富永准教授は「今後も国内や東アジアの種を調べ、サンショウウオがどのように多様化したのかを解明したい」という。(鈴木智之)