取り調べ中に逃げようとした男、保釈したら行方不明に

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 窃盗容疑の取り調べ中に警察署から逃げようとしたとして加重逃走未遂などの罪に問われた被告の男が保釈され、その後行方がわからなくなったことがわかった。名古屋地検が行方を捜している。

 男は、岐阜県羽島市の工員、松川歳雄被告(68)。3月26日、一宮市の寺の駐車場に設置されたガレージからタイヤ5本(時価計約6万5千円)を盗んだとして5月に窃盗容疑で愛知県警一宮署に逮捕され、名古屋地検一宮支部が6月に同罪などで起訴した。

 松川被告はこの事件の取り調べ中、署から逃げようとして追いかけた警察官に催涙スプレーを噴射するなどしたとして、加重逃走未遂と傷害の罪でも追起訴された。11月にあった公判では、検察側は懲役3年を求刑した。

 名古屋地裁一宮支部は追起訴後、松川被告の保釈を決定。検察側は準抗告(不服申し立て)したが、退けられた。12月5日に判決期日が指定されていたが、松川被告が出廷せず、判決は延期になった。同19日に再度指定された期日にも出廷しなかったといい、地裁一宮支部は保釈を取り消した。

 名古屋地検の築雅子次席検事は「現在、当庁においても被告人の収容に向けて対応中である」とコメントした。保釈決定を出した被告の行方がわからなくなったことについて、名古屋地裁は朝日新聞の取材に対し、「コメントの要望には応じられない」と回答した。