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 米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の廃棄予定だった不良部品を持ち出して転売し、13億台湾ドル(約47億円)を稼いだ、と台湾業者が告白した。台湾誌「鏡週刊」が報じた。流出には、iPhoneを組み立てる鴻海精密工業の工場(中国河南省鄭州市)の中国籍幹部が関与していたという。

 この業者が転売したのは、スマホの背面板や画面など。サファイアガラスを使った部品の場合、業者は不良部品を450台湾ドルで仕入れ、150台湾ドル弱かけて傷を修復した上で、良品として1千台湾ドルで売却していた。「利益率は高い」と話していたという。わざと傷付けて不良品にされたものもあるという。

 この業者は協力者だった工場幹部と仲たがいしたため2月に台湾に戻り、鴻海とアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)に通報した。アップルは調査する意向を示したという。

 同誌は、転売でアップルに損失を与えただけでなく、鴻海のイメージをも大きく悪化させるかもしれない、と分析している。(北京=福田直之)