拡大する写真・図版 東海大の駅伝主将を務める館沢

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 第96回箱根駅伝で3日、東海大の「黄金世代」を束ねる駅伝主将が最後に悔しさを晴らす意地の快走を見せた。この日の選手変更で山下りの6区に起用された館沢亨次が、最初から思い切り突っ込み、57分17秒。これまでの区間記録を40秒も縮める区間新で走りきった。トップを走る青学大との差を一気に1分1秒詰めて、2分21秒差に。逆転での総合2連覇を視界にとらえた。

 「前回以上のチームになっている。自信を持って2連覇に挑めます」。館沢は大会前の取材時にこう宣言していた。館沢を含む4年生たちは、他校のだれもがうらやむ豪華メンバー。黄金世代と称される彼らにとって最後の箱根だ。

 2019年の正月は46回目の出場にして念願の初優勝。黄金世代が最終学年を迎える今季を迎える道のりは楽ではなかった。中でもチームを引っ張る館沢は故障に苦しんだ。春には右太もも裏を痛めて、1500メートルなどトラック種目では全く精彩を欠いた。その後は恥骨結合炎を発症していたことも分かった。夏の米国での高地合宿にも行けなかった。

 10月の出雲、11月の全日本大学駅伝も走っていない。「このシーズンはトラックも駅伝も何もできなかった」と話す館沢にとって、箱根にかける思いは、それだけに強い。「自分の持ち味ははずさないところ。どんなに調子が悪くても、2番、3番で走る自信はある。安定感という強みを生かしたい」。卒業してからの競技人生での飛躍につながる走りをしたいと心に決めていた。

 11月の全日本の優勝は3年生の活躍に負うところが大きかった。しかし、「やっぱり4年生は強かったと言われる箱根にしたい」と館沢は話していた。6区を走り終えると、死力を尽くしたように倒れ込んだ。黄金世代の主将の意地を見せ、8~10区に並ぶ仲間の4年生に望みを託した。

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